税務当局が吉本に関心…芸人ギャラの差額はどこに消えた?

公開日: 更新日:

 芸人に対するギャラは吉本にとって経費、損金に当たる。吉本と芸人の取り分が説明通りであればともかく、帳簿上は「5対5」「6対4」と見せかけて実際は「9対1」「8対2」だった場合に問題となるのが“差額”の扱いだ。

「闇営業問題で表面化したように、芸能界はもともと反社とつながりが深い。ゼネコンが地元に配る近隣対策費じゃないが、どうしても公にしたくないカネがあっても不思議ではない。ゼネコンは高い税率を課せられる使途秘匿金や使途不明金扱いで処理していますが、吉本はどういう処理をしているのか。税務当局はそこに関心があるようです」(前出の芸能担当記者)

 元国税調査官の佐川洋一税理士は「吉本は(各芸人に対する)支払調書を本人だけでなく税務署にも提出することが義務付けられているため、(脱税などの)ウソをつくことは考えにくい」とした上で、こう続ける。

「あくまで一般論としてですが、税務当局はメディア報道などにも注目しており、把握している(吉本の)申告内容と報道内容に差異があれば『あれ? 差額の申告処理はどうしているのだろうか』と税務調査のきっかけになることも考えられます」

 吉本に対し、ギャラや脱税疑惑について質問したが、期限までに回答は得られなかった。税務当局は果たして動くのか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々