著者のコラム一覧
小手伸也

1973年、神奈川県生まれ、早稲田大学卒。劇団inner child主宰、作家、演出家、俳優、声優の何でも屋。出演作にてあらゆるスパイス(?)をふりまき、さらなる弾みをつけたいともくろむ“シンデレラおじさん”。4月期は月9ドラマ「SUITS/スーツ2」(フジテレビ系)、連続ドラマW「鉄の骨」(4/18スタート)、「いいね!光源氏くん」(NHK、土曜23時30分~)に出演。

底なし井浦新さん まるで1杯数万円のコーヒーのような芝居

公開日: 更新日:

「華」というか「華々しい」といいますか、最近「なつぞら」内で出世した井戸原さんのベレー帽が派手(笑い)になって、本編への集中力を阻害すると評判の、小手伸也です。

 いやアレ、井戸さんがスーツになったということで「ネクタイとのトータルコーディネートだ」と衣装さんと持ち道具さんがノリノリになっていろんなカラーを用意してくださっているんです(ネクタイが水玉柄だからとわざわざベレー帽の方にも水玉を縫いつけてたりもします)。ただでさえ着数が多くてお忙しいところ喜々として……本当にありがたい話です。スタッフさんの愛をヒシヒシと感じております。

 そんな「愛されキャラ」である僕が(おまえじゃない井戸原さんがな)、「なつぞら」の現場で一方的に愛してやまないのが、仲ちゃんこと仲努役の井浦新さん。僕の初回登場時から割と対照的なキャラとしてコンビでお芝居をやらせてもらってまして、当然のように日々隣で観察させてもらってるんですね(一応役柄のため)。

 でも一向に、全然「底」が分からない。何げないようでいて芳醇なさじ加減。まるで一杯数万円するコーヒーみたいなお芝居をされます。それが何とも心地よく、芝居上でアイコンタクトが成立したりすると(自然が一番なので打ち合わせとかはしません)、極上の気分になったりします。明らかに僕にない要素過ぎて嫉妬すらできません。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ