“森下脚本”にハズレなしでも…オリジナルドラマが減る事情
〈さすがは森下さんの脚本〉ともっぱらだ。現在放送中のNHKの連続ドラマ「だから私は推しました」。主演は女優の桜井ユキ(32)で、地下アイドルを応援する、いわゆる“ドルヲタ”の沼にどっぷりとハマっていくOLの物語が描かれている。原作はなく、脚本家の森下佳子氏のオリジナル作品だ。
「ネット上で〈さすがは森下さん〉と評判になるのも、当然といえば当然でしょう。森下さんはこれまで、話題作を何本も手掛けているヒットメーカーですからね。〈この人が書いているなら見てみようかな〉〈ハズレがないだろう〉と視聴者に思わせられる数少ない人気脚本家のひとりです」と話すのは、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏だ。
2004年のドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」、09年の「JIN―仁―」(いずれもTBS系)や、13年のNHKの朝ドラ「ごちそうさん」、最近では18年の「義母と娘のブルース」(TBS系)など、数え上げればキリがない。「ごちそうさん」以外は原作アリだが、原作を超える人気ぶりだ。
その森下氏が手がける「だから私は推しました」の放送は毎週土曜夜11時30分~。“よるドラ”と呼ばれる、毎回攻めたテーマを選択することで根強いファンがいる枠だ。前出の山下真夏氏が言う。