意外な評価?なぜ「天気の子」は若者より中高年にウケる

公開日: 更新日:

 それを、いちいち「なぜ?」「スポンサーに配慮しすぎ」などとツッコミを入れたくなるタイプには向かないようだ。

「新海監督の前作『君の名は。』同様、ボーイ・ミーツ・ガールの話で、非モテ男の、少女にはこうあってほしいという妄想が全開。女性に対するリアクションも、いちいち過剰です。そんな恥ずかしくていたたまれない若気の至りを、実は内心うらやましいと思っているオジサンには、意外と向くかもしれません」(映画サイト関係者)

 映画評論家のモルモット吉田氏もこう言う。

「『天気の子』は、若者より年配者の方が高評価という面白い現象が起きています。そもそもアニメ好きの今の若者は見る目が厳しい。設定に不備があると『甘い』などと批判的になる。その点、最近のアニメの知識がない中高年は、細かい設定の不備など気にせず、感情的な部分を大事にします。青春ドラマとか映画にも慣れているので、多少の矛盾があっても『青春映画ってそういうものだろ』と素直に受け入れられるようですね」

 上映時間は114分。ちなみにアラフィフ記者は、アッと言う間に見終わった気がした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理