高橋伴明さん 中2の秋に親の目を盗んで観た成人映画の衝撃

公開日: 更新日:

 映画監督の高橋伴明さん(70)は10代の頃、将来は医者になり、安定した暮らしをと思い描いていた。しかし、実際に歩いた人生はまるで違う。きっかけは一本の映画、「にっぽん昆虫記」(今村昌平監督)であった。

 映画は親父が好きで、よく連れて行ってもらいました。14歳、中学2年の秋に僕はひとり、こっそりと映画館の扉を押した。華道家の母がいい顔をしない日活映画の上、成人指定だったからです。

 映画少年というわけじゃなかった。それなりの進学校で僕はハンドボール部に所属。そんな頃、どうして、この「にっぽん昆虫記」に目が留まったのか今となっては定かではないのですけれど、品とか格調とか、理性とか体面などそっちのけの生身の人間、もっと言うと女を見たかったのだと思う。

 大人たちに交じってスクリーンを見上げた。なにより衝撃的だったのが、大人の男も、おっぱいを吸うということ。女の体にしがみつき、胸にむしゃぶりついていた。

 学校は中高一貫になり、高校に上がった僕は先輩の妹と婚約しました。結納を交わし、本気で将来を誓い合った。その彼女の家が町医者だったんです。それを継ごうと思っていたのですが……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態