朝のワイドショーは様変わり「安く仕上げろ」が最優先に

公開日: 更新日:

 事件や事故の現地中継も、キー局からフリーのベテランリポーターを派遣せず、近くの系列局の記者が現場からしゃべることが多くなった。これまたギャラがいらない。

 制作費の削減で、もうひとつ近ごろ目立つのが、同じネタで延々と引っ張る番組構成である。政治や経済などのお堅いネタを司会の羽鳥慎一が“めくり”で解説していく「モーニングショー」の羽鳥パネルは、視聴率アップの原動力だったが、これが1時間近く続いたりする。パネルを作る手間暇はかかるが、違うネタをいくつも仕込むのに比べれば費用は安い。

 ひとつのネタで尺(時間)を稼ぐやり方は、他のワイドショーも同じで、さらには何日も使い回す。隣の国の法相の去就など、どれほどのニュースなのか。しかし、映像さえあれば、韓国ウオッチャーに解説させるだけで一丁上がりだから、連日やる。やはり、制作費はほとんどかからない。

 大物司会者が番組をすべて仕切り、うるさ型のコメンテーターが百家争鳴なんていうワイドショーは、もう作れなくなっている。

(コラムニスト・海原かみな)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃