小関裕太×塚地武雅 凸凹バディの共通点に爆笑が止まらない
秋の夜長に爆笑間違いなしの連続ドラマ「死亡フラグが立ちました!」(U-NEXT&カンテレ製作)が10月24日にスタートする。主演の小関裕太(24)と"凸凹バディ"を組むのはドラングドラゴンの塚地武雅(47)。見た目もキャラも世代も異なり、共通点がなさそうな2人だが、意外にも相性はバッチリだという。
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小関 僕が演じる陣内は編集長の命により、殺し屋「死神」を追うルポライターの役。塚地さん演じる高校の先輩・本宮と行動を共にするんですが、現場の雰囲気がコメディー色に染まると一気にエンジンがかかる。とくに1話目の後半で塚地さんが大興奮するシーンがあるのですが、ほかの役者さんもその熱量に巻き込まれるようにヒートアップしていきました。
塚地 小関君は座長として朝からちゃんとテンションが高くて、若いのに座長然としてたよね。
小関 わ、本当ですか?
塚地 そうかと思ったら、僕が歌っていた鼻歌をさも自分がはじめて歌ってたかのように歌い始めたり。しかも、それを気兼ねなくツッコミできるオーラが出ていた。相方(鈴木拓)より一緒にいて楽しかったな(笑い)。
小関 ヤッター! それに僕たちの共通点といえば干支。亥なんですよね。ちょうどふた回り違います。
塚地 2人とも何事も全力っていうか、勢い余って進んでいく"猪突感"がすごかった。割と仲良くなるのも早くて、撮影が終わってからもよく飲みに行ったよね。
小関 初めてご一緒した時は、共演者の寺脇康文さんたちと16時に集合して、帰ったのは朝の3時でした。一番年下でおこがましいですが、すごく居心地がよかったです。
――原作は七尾与史氏の同名小説で、シリーズ累計54万部以上を売り上げる人気作。塚地演じる破天荒な本宮昭夫という人物は、東大卒で喧嘩が強くて女性にモテモテの天才投資家。おまけに濡れ場もある。
塚地 僕には絶対にオファーが来ないだろうと思っていた役どころで、楽しくて仕方なかった。それでいて、「こんなルックスなのに?」っていう皆が疑問に感じるところもちゃんと落としてフォローしてくれる。演技している間はモテてりゃいいんだから最高でした(笑い)。
小関 常に女性が隣にいましたもんね。キリッとした表情で、肩や腰に手を回して、慣れた様子でキメてらっしゃいました。
塚地 隠しても隠しきれない普段の振る舞いが出ちゃうっていうのかな。
小関 金髪美女を相手にあんなことも……。
塚地 それ以上はダメ! ドラマ見てのお楽しみなんだから(笑い)。
ドラマの題名にちなんで、死に瀕したエピソードを聞いてみると……
小関 実は小学生の頃、死にかけたことがあるんです。自転車でブレーキをかけずに猛スピードで坂を下っていったらカーブがあって、出会い頭に車とぶつかって体が一瞬、宙に浮いたんです。
塚地 えっ……。さらっと言ったけどなかなかの事故やで。
小関 でも不幸中の幸いで怪我はなかったんです。ほかにも小さい頃から生傷がたえず一年に一度は大怪我する決まりがあったぐらいで。
塚地 決まりって何? 親の教えみたいやん(笑い)。
小関 目尻に顎、お尻も縫ったかな。足や腕の骨折はもはや数え切れない(苦笑い)。
塚地 ケガのプロみたいやね。
小関 塚地さんも活発だったんですよね?
塚地 僕も毎年のように怪我してたなぁ。唇に歯が貫通したり……。
小関 あ、僕も貫通しました! 同じ亥年生まれ以外にもこんな共通点があるとは……。
塚地 芸人だから身体張るけど、衝撃的だったのは10年以上前の「はねるのトびら」のスキーロケ。大学でスキーサークルに入ってたんだけど、当時と体重があまりに違いすぎてカメラを回してるのに全く滑れなかったんだよね。このままだと見どころなさ過ぎだから、取り返そうとって意気込んで思いきりジャンプしたら直角に落下するっていう。
小関 いや~!
塚地 小関君みたいに体が宙に浮いて、「あれ? 空が見えるな」と思った次の瞬間、今度は自分の胸が見えた。そのまま地面に叩きつけられて、胸骨が3本折れました。
小関 亥年生まれの男って勢い余って怪我すること、多いんでしょうか……。
塚地 う~ん。ただ間違えなく言えることは、健康な体は大事だってことだよね。何事も体が基本っていうかさ。
小関 基本といえば、今回のドラマ現場で塚地さんの一発ギャグ「サル・ゴリラ・一般人」が流行ってましたよね。時間があれば、一緒に皆でやってました。
塚地 うんうん、そうだった。
小関 僕は学校では1人でいる時間が多くて、ずっと絵を描いているようなタイプだったんですが「サル・ゴリラ・一般人」だけはクラスメートたちとやってたんですよ。塚地さんのおかげで仲良くなれてたようなもんです。
塚地 ということは、今日の俳優・小関裕太の活躍は僕のおかげってことで。
小関 はい!
塚地 いやいや、それはいくらなんでもねえ。でもこれからも仲良くしてね。なんならお笑いでトリオ結成しちゃう!?
(構成・文=白井杏奈/日刊ゲンダイ)
死亡フラグが立ちました!
都市伝説を特集している雑誌でフリーライターとして働く陣内トオルは、売り上げ低迷のために雑誌が廃刊の危機にあることを編集長から告げられる。売り上げを伸ばすために陣内が与えられた使命は「死神」と呼ばれる殺し屋の正体を暴くこと。
その「死神」は周到に張り巡らせた罠で偶然を装い、事故死に見せかけてターゲットを24時間以内に殺すことができるという。陣内は死神の手がかりを探していると、あるヤクザの組長の死が実は死神によるものだったことを知る。
陣内は高校の先輩で破天荒な天才投資家・本宮や組長の敵討ちを誓うヤクザの松重らとともに、死神の正体に迫っていく。果たして陣内たちは死神の正体を暴くことができるのか?
・カンテレ(関西ローカル)毎週木曜24時25分~24時55分放送、初回24日
・U-NEXT 毎週金曜10時より配信、初回25日
▽小関裕太(こせき・ゆうた)1995年、東京都出身。NHK「天才てれびくんMAX」(06年~08年)に出演するなど子役として俳優活動をスタート。舞台や映画、ドラマなど活躍の場を広げ、朝ドラ「半分、青い。」(18年)に出演。現在はNHK「旅するイタリア語」などにレギュラー出演中。
▽塚地武雅(つかじ・むが)1971年生まれ。1996年に鈴木拓と出会いドランクドラゴンを結成。芸人活動とともに俳優としても活躍。2006年公開の映画『間宮兄弟』ではキネマ旬報、ブルーリボン賞、毎日映画コンクールの三冠映画賞新人賞を受賞。近年の代表作はドラマ「正義のセ」(18)、「緊急取調室」(19)など。