<2>「3年間兵隊に行ってきたら弟子にしてやる」と言われ…

公開日: 更新日:

 少年院の院長と幹部クラスの職員は2年に1度転勤がある。それにしても、才賀が慰問した沖縄と札幌の少年院の院長が同一人物だったとは驚きだ。

「野津院長とのご縁はこれで終わらないんです。それから2年後、横須賀の久里浜少年院を慰問したら、なんと、そこの院長が野津さん。行くとこ行くとこで再会する。院長に言われました。『あなたと私は見えないワイヤロープで結ばれてるねえ』と。全国に53カ所もある少年院に3回行って3回、同じ院長だなんてね。世の中にはこういう巡り合わせがあるんですな」

 2度の慰問では院生に落語が受け入れられなかったが、三度目の正直とはよく言ったもので、久里浜少年院では反応が違った。落語の前に、才賀自身の身の上話をして、少年たちの心をほぐすようにしたのが功を奏したのだ。少年たちが笑顔を見せて、笑い声が聞こえてきた。どんな話をしたのだろうか。

「まず自分という人間を知ってもらおうと、弟子入り志願のことから、落語家になるために海上自衛隊に入隊し、3年間勤務した話をしたんです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  3. 3

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  4. 4

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  5. 5

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  1. 6

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  2. 7

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  3. 8

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 9

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  5. 10

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩