著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

肥大化したSNSで発信力のダイエットに取り組むのはどうか

公開日: 更新日:

 元アイドルで会社経営者の川崎希夫妻のブログは、普通を装いながら見る者の嫉妬心をあおる「上級国民」の要素が満載で、典型的な炎上予備軍だといえる。度を越した誹謗(ひぼう)中傷や脅迫の書き込みへの対処は見事なものだったが、うかつに生活を見せ過ぎる投稿にはあまり感心しない。

 えっ! と思わせるような金遣いをしばしばやる割には、普段は等身大をアピールをしており、必ずしも覚悟の炎上マーケティングともいえないのが危うさを感じさせる理由だ。

 同様の危うさ、落ち着きのなさは、ZOZO前社長の前沢友作(44)にも見られる。

 ZOZOの売却、社長退任後はユーチューバーとしての活動を始めたが、1000億円の預金残高を記帳して早速、炎上した。そもそも、総額1億円お年玉プレゼントなど金がらみで話題になることが多かったが、その都度「発想が下品」「品のない小学生レベル」などと批判にさらされてきたのはご存じの通り。

 同時に、炎上させるだけ思うつぼ、話題になることでタダで宣伝していると評価や擁護する指摘が見られるのも、いつものこと。「週に1回マスコミに取り上げさせるのが真の目的では?」といった声もあったが、本当にそうだとしたら、崖っぷち芸能人が世間から忘れられないように話題づくりをするようなものか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?