著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

病院ドラマ乱立で飽きた…ノンプライム帯に掘り出し物あり

公開日: 更新日:

 今期の連ドラは病院モノばかりという嘆きをあちこちで聞く。昨年末に終了した「ドクターX」の後を受けて病院ドラマロスになった視聴者をごっそり取り込めるなどと安易な発想で病院モノを作ったわけではないだろうが、白衣と手術シーンはもうお腹いっぱいだ。

 なぜ、病院モノが大量発生するのかを一言でいえば、視聴者の多くが中高年で、彼らが最も興味あることだから。恋愛モノや学園モノを作ったところで、誰も見やしない。視聴率の時代ではないといいつつも、数字を取らなければいけないゴールデン・プライムのドラマは、ヒットしてナンボだから、みんな同じになる。

■イチオシは「コタキ兄弟と四苦+八苦」

 その点、ノンプライムのドラマは、予算こそ少ないが自由度は高い。

 イチオシは、「ドラマ24 コタキ兄弟と四苦+八苦」(テレビ東京系)。主演は古舘寛治滝藤賢一。真面目過ぎ(?)てうまく生きていけない元予備校教師の兄・一路(古舘)とちゃらんぽらんな弟(滝藤)の無職のおっさん兄弟が「レンタルおやじ」になり、依頼人からのむちゃぶりに四苦八苦するお話だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった