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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

病院ドラマ乱立で飽きた…ノンプライム帯に掘り出し物あり

公開日: 更新日:

 滝藤も古舘もバイプレーヤーとして知られているが、滝藤はまだしも古舘が主演とは何とも地味だが、そこがいい。

 2人の会話は芝居とは思えないようなリアルさがある。彼らが入りびたる喫茶店の看板娘・さっちゃんに芳根京子、「レンタルおやじ」代表・ムラタに宮藤官九郎の面々。曲がりなりにも朝ドラヒロインの芳根、腐ってもクドカンを召喚、さらに、毎回出てくる依頼人が豪華。市川実日子、樋口可南子……と、ドラマ好きにはたまらない。ソフトバンクのCMでしか見なくなっていた樋口をドラマで見たのはいつぶりか。

 脚本は「逃げ恥」「アンナチュラル」「獣になれない私たち」の野木亜紀子。ヒットメーカーのオリジナルをノンプライムで見られるのはぜいたく。演出は「深夜食堂」「山田孝之の東京都北区赤羽」を手掛けた映画監督の山下敦弘。

■小市民的で好感が持てる「絶メシロード」

「コタキ」の後の「ドラマ25 絶メシロード」もいい。くたびれたサラリーマンが、週末だけの小さな旅をする話で、主人公を濱津隆之が演じる。300万円の低予算映画「カメラを止めるな!」で監督を演じていた男で、冴えないサラリーマンにはぴったり。「誰も誘わない・誰も巻き込まない・予算はお小遣いの範囲内で」というルールが、いかにも小市民。だからこそ好感が持てる。

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