「海老一のご両人がテレビで太神楽を広めた功労者です」

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 仙三郎の場合、相棒の仙之助が2001年に亡くなったため、現在は仙三郎社中として、2人の弟子と共に寄席に出演している。

「仙之助さんとはどちらが太夫で後見ということでなく、2人して芸を見せてましたが、弟子と一緒だと勝手が違う。先に弟子たちがやって、最後にあたしが、『お待たせしました。私が寄席の吉右衛門です』と自己紹介してから芸をやります。中村吉右衛門さんの名前を勝手にキャッチフレーズにしました(笑い)。そして、最後に3人でやります」

 太神楽の修業は落語家より大変だと推察するが。

「そうですね。でも、稽古に励んでうまくなれば、それが報われる芸なんです。落語家はいくらうまくなっても仕事が増えるとは限りません。我々よりも難しいと思いますよ」

 そう謙遜するが、太神楽も習得するのが難しい芸だと思う。 (つづく)

(聞き手・吉川潮)

▽鏡味仙三郎(かがみ・せんざぶろう)1946年、岩手県盛岡市出身。55年に12代目家元・鏡味小仙に入門。前座名「盛之助」。57年、池袋演芸場で初舞台。73年に故・鏡味仙之助とコンビ結成。2002年、鏡味仙三郎社中を結成。趣味はゴルフとオートレース。近著に「太神楽 寄席とともに歩む日本の芸能の原点」(原書房)がある。

【連載】太神楽 鏡味仙三郎 大いに語る

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