(21)長崎の言葉でなければ言い表せない
かすていらをまた食べに来ると、おうらもおらくも言ったものの、結局はそれっきりになった。
おらくはあの後、深川西町の長屋からどこかへ家移りしたらしい。根付職人の治兵衛が教えてくれた。
「ここで厄を落としてやると言って、越していったそうだよ。悪縁を切るには、まあ、それ…
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