「おかげさまで1年間に平均500高座出させてもらってます」

公開日: 更新日:

「川崎大師には、我々が使っている毬に代表される道具に感謝し、古くなった物を供養するまり塚があって、毎年5月21日に『まり塚まつり』があります。当日は法要の後、奉納演芸としてやりますので、ぜひお出かけください」

 いろんな年中行事があるが、仙三郎社中の主な仕事は寄席出演である。所属する落語協会には現在、4組の太神楽がいて、毎日どこかの寄席に入っている。

「おかげさまで、あたしなんぞは1年間に平均500高座も出させてもらってます。掛け持ちが多いのと、代演もありますから。これは先輩方が地道にやってきたことを寄席の席亭が評価してくださったからで、ありがたいことだと思ってます」

 近年、東京の落語家が激増して600人を超えたというのに、東京の太神楽師が17人というのは少ないと思うのだが。

「確かに後継者がいなくて、あたしもずっと若手扱いでした。それは昔の太神楽師は落語家みたいに稼げなかったので、自分の子供たちに継がせなかった。稼げないとわかってるから弟子入り志願者もいない。寄席の色物として重宝されるようになってからは、なんとか食えるようになったわけです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景