テレビには決して映らない…制作会社や現場スタッフの窮状

公開日: 更新日:

 再放送でも再編集でもテレビの放送は続いているから、一般視聴者には見えにくいが……。

 前出の亀井氏も「現場スタッフの窮状を思うと、今はテレビの表面的なことだけをあげつらう気にはなれません。ただ、その一方で、今だからこそテレビの存在意義が発揮できるし、復権のチャンスかもしれない」と、こう話す。

「外出自粛の今、テレビを見る機会が増えた人も多いと思います。スマホやタブレット、パソコンで個々に好きな動画を楽しむ流れに押されがちなテレビですが、家族や恋人や友人と、同時に同じモニターを見ながらあれこれ語れるのは、大きい画面のテレビだからこそ。ネット動画のようにエッジの利いたことはできなくても、テレビはリアルタイムで手っ取り早く誰かと楽しみを共有できる。例えば日本テレビで時々再放送されるジブリ作品は、何度放送してもネット世代も盛り上がりますよね。見方や評価は個々の自由でいいけれど、みんなで同時に楽しむ、語れるというのが、今のテレビの役割だと思うんです」

 ちなみに、そんな亀井氏が期待しているのが、GW最終日となる6日放送の「有吉の壁2時間SP」(日本テレビ=夜7時)だという。2015年から深夜に不定期で放送されていたお笑い番組で、この4月から水曜夜7時のレギュラー番組に昇格。

「シンプルに笑いを追求した“純お笑い番組”は、コロナ疲れの一般視聴者の癒やしになると思います」と亀井氏。

 暗い現実を一瞬でも忘れさせてくれるなら、それもいいか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景