「コンテイジョン」(2011年)ワーナー・ブラザース
                         今回のコロナ禍でまず再注目されたのが伝染病パニックを描いた本作。封切りされるや日米とも興収1位に躍り出たS・ソダーバーグ監督作品だ。
 マット・デイモン、ケイト・ウィンスレット、グウィネス・パルトロウ、ジュード・ロウら多数の人気俳優で話題だったが、今注目されているのは、現状とそっくりの事態が劇中に描かれているから。
 物語ではパルトロウ演じる人妻の不倫から感染が拡大し始めるのだが、これこそまさに「濃厚接触」。都会のバーや海外リゾートのカジノなど、遊び人ならずとも縁のありそうな場が媒介になる描写も怖い。
 ウィンスレット熱演の公衆衛生学者は「人は無意識に自分の顔に1日1万回も触わる。それが危ない」と口を酸っぱくするが、これも今ならではのリアリティー。
 題名は「伝染、波及、悪影響」の意味とそのものズバリだ。                    

 
                             
                                        



















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                