著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

1981年「フォーカス」創刊 個性が豊かな週刊誌カメラマン

公開日: 更新日:

「週刊誌、見てきたような嘘を書き」

 そんな造語が生まれた昭和。各記者が自身のネットワークを駆使して集めた情報をもとに取材しても、当時の女性誌は機動力に欠けていた。どんなに事実であっても写真はない。証言のみで記事にすることも少なくなかった。

「嘘ばかり」と女優から非難されることもあった。やはり10の証言より1の写真のほうが信憑性は高い。そこで生まれたのが写真誌だった。

 1981年、新潮社から「フォーカス」が創刊された。政界・社会・芸能界まで見開きで見せる衝撃的な写真は、新たな報道のあり方を提示するものだった。ロッキード事件公判の被告だった田中角栄を法廷内で隠し撮り。神戸連続児童殺傷事件では未成年の少年の顔写真をボカシなしで掲載。大きな波紋を呼んだ。

 大手出版社も続々参戦。「フライデー」(講談社)、「タッチ」(小学館)、「エンマ」(文芸春秋)、「フラッシュ」(光文社)とピーク時には5誌になった。

 写真誌は、写真なくして記事は成立しない。各誌とも専属カメラマンを確保。奇麗な写真よりも決定的な写真が求められた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃