著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

香港の自由より金儲け ジャッキー・チェンよ、おまえもか

公開日: 更新日:

 アメリカはどこまで進歩も民度もない国なんだ。黒人を踏みつけて平気で殺す白人警官がいる国などしばらく行く気はない。抗議デモ、暴動、商品略奪も起きたら、トランプもロス暴動の光景を思い浮かべたのか、あの得体のない顔で口だけとがらせて「これはドメスティック(国内)テロだ。軍隊を入れて抑える」と言い放った。

 1992年のロス暴動では、スーパーの韓国系店員が黒人たちに大型拳銃を水平撃ちしていた。今、軍隊など送ったらもっと暴動になって殺し合いになるぞ。白人警官の方こそテロだ。

 役所の人間が庶民の黒人を殺したことに、あの大統領は役人の頭目として遺族に一言も謝っていない。州知事も警察も謝らない。デモが収まらないのも道理だ。SNSを使って白人至上主義者たちも自警団ヅラして、方々から集まって来てるとか。これがヤツの「暴政」の結末、文明の崩壊だ。

 香港もコロナどころじゃない。ジャッキー・チェンもそうだが、香港の映画人や芸能人も反対したと思っていたらその逆。本土政府のいかがわしい「国家安全法案」に賛成したという。要は本土に従わないと目をつけられて締め出され、商売が出来なくなるらしい。香港人の自由より、自分たちの金儲けが先か。そんなもんか、ジャッキー。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い