著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

離婚の噂を直撃のはずが…吉田拓郎の自宅で見た巨人広島戦

公開日: 更新日:

 直撃は取材の基本。これまで数多くの人を直撃してきたが、どんなに場数を踏んでも直前の緊張感は変わらない。最近の直撃は動画撮影する時代になっているが、昔は1人で直撃という心細い現場がよくあった。

「ノーコメント」「事務所を通して」の対応が大半だが、直撃することで表情や口調などを記事に反映できるメリットがある。一方で、直撃によってミスに気付くこともあった。アイドルグループのメンバーが妙齢の年上女性と半同棲現場をキャッチしたが、女性の素性が一向にわからない。隠し撮りで女性の写真を撮っていても、どこの誰かがわからないでは記事にはできない。とりあえず、部屋から出てきた女性を直撃することにした。

「○○君と一緒にお住まいですね」と聞くと「いつもお世話になっています」と頭を下げてきた。すぐさま素性が判明した。近くに住む姉が時々、家事や洗濯を手伝いに家に来ていただけだった。直撃せずに記事にしていれば誤報。ホッと胸をなで下ろした。

 フォーク歌手の神様と呼ばれた吉田拓郎が最初の妻との結婚生活(1972~75年)を送っていたころだった。音楽業界の人から「確かな情報」として別居説がもたらされた。それも「拓郎が自宅を出ていった」という話。別の女性の影がちらついていたわけではないが、別居の延長線上にあるのが離婚。別居だけでも記事の価値があると判断した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」