ローランドが“ポスト・マツコ”に?テレビ局が熱視線のワケ

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■的を射たコメントはテレビ向き

 そんなローランドを大歓迎するのがテレビ局だ。「コロナの影響で出演者を減らす中、テレビ画面でキャラが立って、全世代に嫌われることなく、コメントがうまい。今一番起用したい存在」(テレビ制作関係者)というのだから、店がなくなり露出の減ったローランドにとってもウィンウィンだろう。

 同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏はこう分析する。

「ホストクラブのキーマン中のキーマンで、肯定派・否定派ともに注目せざるを得ない条件が整っている。マツコ・デラックスカズレーザーフワちゃんら、最近テレビ露出の多いタレントと共通して、笑いを交えつつも実は“まっとうなこと”を言っているところが共感を得ています。ローランドさんの場合は、スマートさや夢、ポジティブな受け取り方が加わり、“それ本気じゃないだろ”と思うセリフでも、いい大人までもクスッと笑わせるクレバーさがあります。

 また、カリスマホストとしてあえて“虚勢”を張っている姿も我々オジサンからすればまぶしく映る。そして何より、的を射たコメントを端的に言うから、一言のインパクトが大きい。コロナを経たせいか、マツコさんは一時期に比べて若者を諭すようなフレーズが増え、中年クサいというか、切れ味が若干鈍くなっている。そんな中『ポスト・マツコ』としてテレビの救世主になり得る存在だと思います」

 夜の街からテレビの世界へ。これもコロナが社会に与えた影響のひとつというわけだ。

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