「悪だくみ 斬!江戸の用心棒」佐々木裕一著
「悪だくみ 斬!江戸の用心棒」佐々木裕一著
浪人の真十郎は、留守宅を守る家守屋を稼業にして長屋で暮らす。ある日、味噌問屋から仕事の依頼が舞い込む。しかし、話を聞くと、家守ではなく主人の娘・美鈴の用心棒をしてほしいという。美鈴は継母・敏恵の親戚筋の呉服屋に嫁いだが、夫から連日、暴力を振るわれ、見かねた父親の為五郎が離縁させて別宅にかくまったという。為五郎は身重の美鈴が産んだ子が男の子だったら店を継がせる気だった。
しかし、その為五郎が何者かに襲われたという。番頭らはすべて敏恵がわが子に家督を継がせるために仕組んだことではないかと疑っているようだ。請け負った真十郎は、寝ずの番で美鈴を守りながら、口入屋の玉緒に頼んで美鈴の元夫の身辺を探らせる。
剣の達人・真十郎の活躍を描く「斬! 江戸の用心棒」シリーズ第5弾。
(朝日新聞出版 836円)


















