著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(31)日露戦争時にアメリカを味方につけた伊藤博文と金子堅太郎

公開日: 更新日:
講演をする金子堅太郎。憲法発布30年記念大講演会、早稲田大学大講堂で(推定撮影日:1919=大正8=年2月9日) (C)早稲田大学歴史館/共同通信イメージズ

 戦争終結に関する腹案に接して思うことは、日露戦争時の金子堅太郎のような人物が日本にはいなかったこと、そして戦争を政治上の立場から「手段」として理解する基本を踏まえた人物が、政権とまったく関わっていなかったことなどが、改めて指摘できる。

 ありていに言えば、日露戦争当時の伊… 

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