石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ
一時しのぎのバラマキ政策に、またもNOが突き付けられた。
石破茂前首相が23日にネット番組に出演。政府が進める米価高騰対策のおこめ券配布について、「経済的に余裕がない人たちが、望む時にリーズナブルな価格でお米が手に入るようにすることの方が大事じゃないですか。そこには税金を投入しないんだから」と疑問を呈した。おこめ券の配布よりコメの値段を下げるべきだ--という批判である。
高市内閣が閣議決定した21兆円規模の経済対策では、自治体が自由に使える「重点支援地方交付金」に2兆円を計上した。このうち、食料品価格上昇に対応する特別枠を4000億円確保し、おこめ券の配布を促す。
しかし、実際には1人あたり3000円程度の支援にとどまり、5キロ=4000~5000円台の高値が続いているコメは1袋も買えない計算になる。これでは、焼け石に水だ。おこめ券の発行には印刷費、流通費がかかり、ムダも指摘されている。
全国民を一律対象にしたバラマキでは、コメ高騰の根本的な解決につながるかも疑わしい。税金の使い方として正しいのかと、前首相から異議が唱えられたわけだ。


















