がん治療に新たな可能性…「リチャレンジ治療」って何だ? 米国臨床腫瘍学会でも話題に

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 がん治療の現場で、かつて効果を失った薬剤を再び使用する「リチャレンジ(再挑戦)治療」が注目を集めている。これは、がんの進行や体内環境の変化に応じて、以前使用した薬が再び効果を示す可能性があるという考え方に基づくものだ。

 今年、米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表された報告が話題となった。切除不能な進行大腸がん患者に対し、血液検査でRAS遺伝子に異常がないことを確認した上で、抗EGFR抗体薬を再投与したところ、約30%の患者に効果が見られたという。これは、従来の「一度使った薬は効果がない」という常識を覆す結果であり、リチャレンジ治療の可能性を示唆するものだ。

 じつはこのリチャレンジ治療の試みは、がん治療の先進国である日本ではすでに始まっている。東京・府中市にあるがん治療専門の医療機関「東京府中ときクリニック」では、ハイパーサーミア(温熱療法)を併用する際に、以前使用した薬を選択するケースがあるという。温熱によって体内の薬剤動態が変化し、薬の効果が高まることがあるためだ。同クリニックの土岐敦院長が言う。

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