映画「SKIN/スキン」が活写するアメリカの根深い差別問題

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 白人至上主義団体ヴィンランダーズに育てられ、若くしてレイシストとなったブライオン・ワイドナー(ジェイミー・ベル)は、あるときシングルマザーと3人の娘を偶然暴徒から救い、親しくなる。やがて彼らは恋に落ちるが、掟により組織を抜けることは許されず、逆に命を狙われる羽目になる。映画は、それでも必死に逃げ、身を隠すブライオンが、顔面にまで入れたタトゥーのせいで社会復帰もままならず、更生への困難な道のりに打ちのめされる姿を緊張感たっぷりに描き出す。

トランプ大統領に代表される分断政策の影響で、差別問題はいま、世界中の映画のトレンドです。日本でも、欧米のレイシズムとは多少異なるものの、在日韓国・朝鮮人に暴言を吐いた団体の設立者が都知事選に立候補したり、難民少女や性被害者の伊藤詩織さんを揶揄した漫画家が話題になったりと、ここ数年注目を集めるテーマです。差別主義者の人生のむなしさと更生の難しさを描いた本作は、まさに今見る価値があるでしょう」(前田有一氏)

 すでに公開された米国では、低予算ながらも高い評価を得ている。あまりにタイムリーな日本公開日の変更は、映画の神に愛された証明かもしれない。

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