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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

密を逆手に…NHK紅白はコロナに便乗し変革する大チャンス

公開日: 更新日:

 個人的には6月に亡くなった作曲家の服部克久追悼企画として「ザ・ベストテン」や「新世界紀行」「音楽の日」のテーマ曲を息子・隆之の指揮で演奏するコーナーや、SMAPの「BANG!BANG!バカンス」が流れたのがよかった。

 気になったのは演奏者で、トランペットなどの管楽器は1人アクリル板に囲まれたブースの中で演奏していたが、バイオリンなどの弦楽器は密だったような……。新型コロナのせいでどうしてもそこに目がいく。

 密といえば、昨今の歌番組は男女ともに大人数のグループが活躍しており、彼らが踊り、歌うパフォーマンスにはドキドキしてしまう。大人数グループがどう対応していくのか気になる。

■密がダメ…見たい人聴きたい歌をじっくり

 ふと思ったのは半年後の「紅白歌合戦」。そもそも舞台上が密になりすぎる。演歌歌手が歌う周りでアイドルたちに踊らせるごちゃごちゃした演出は無理だろう。だいたい今年はヒット曲もほとんどない、ならば出場して欲しい歌手や歌って欲しい歌を視聴者から募集し、本当に見たい人、聴きたい歌を見せる原点に戻ったような「紅白」にしたらどうか。朝ドラ「エール」は古関裕而がモデルなわけだし、「長崎の鐘」などの名曲をじっくり聴きたいものだ。

 毎年、批判も多い紅白だが、新型コロナに便乗し、新しい紅白に変われるチャンスかも? 本来なら今週は東京五輪の開会式があった。誰もがこんなことになるなんてと思っているはず。そんな令和2年に終わりよければすべてよしと言える紅白を見てみたい。

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