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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

赤塚不二夫編<8>療養中でも「リハビリ」と称しゲイバーへ

公開日: 更新日:

 入退院を繰り返しても常にポジティブな赤塚不二夫氏(享年72)。病気に対しても、「僕は中学しか出てないから、死ぬときは“脳中卒(卒中)”だ。がんでは死なないの!」とよく言って笑わせた。それでも年齢と共に体力は確実に落ちていく。

 もともと、スポーツとは無縁の人。見るのもやるのも興味なし。日頃の運動不足に加えて入院で足腰は弱っている。歩くのもおぼつかなくなっていた。少しでも歩かせようと真知子夫人は頭を悩ませ、近所だけでも散歩させていた。それも、住所・氏名・連絡先を書いた札を首に装着させ、緊急時の対応もバッチリ。

 正月に先生夫妻に伊豆修善寺温泉に誘われ出掛けたことがあった。私の同行には先生の転倒防止の支えという重要使命があった。特に滑りやすい温泉の大浴場は手を引いて入れてあげた。風呂嫌いの先生も大浴場は大喜び。湯船で一緒になった客と意気投合。バカ話に花を咲かせることもあった。

 療養のために熱海に別荘を購入。私も何度となく行かせてもらったが、熱海には居酒屋からバーまで小さいながら繁華街がある。「これもリハビリ」とよく飲みに出た。先生が顔見知りのゲイバーもあった。店名は「のり平」。いつも着流しのママは銀座の老舗ゲイバー「青江」の出身だった。

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