<2>マジックスクールで一緒だったのが今のMr.マリック

公開日: 更新日:

 上京して3年後、ようやく芸能プロダクションに入れてもらい、マジシャンとしてデビューする。芸名はジミー司。

「初舞台は神奈川県の生麦という所にあったストリップ劇場です。ミュージックホールって聞いてたから、今でいうライブハウスみたいなとこかと思ったの。8月の暑い日で、楽屋に入ったら、お姉さんたちが素っ裸でいるのよ。驚いたのなんの。こっちは20歳の若者だからね。昔のストリップ劇場はショーの合間に演芸があったんです。持ち時間は20分って言われたんだけど、持ちネタが少ないんで、5分で降りちゃった。ヤクザみたいな支配人に怒られてね。怖かったですよ」

 芸人がストリップ劇場に出演すると、誰もが苦戦するという。なにせ、客はストリッパーの裸を見に来ているわけで、演芸などは見たくないのだ。

「マジックだけやってたら時間が持たないから、ネタの合間にどうでもいいようなおしゃべりをして時間を持たせました。後年、おしゃべりが僕の売り物になったけど、きっかけは苦し紛れなんですよ」

 そういうことだったのだ、と納得した。 (つづく)

(聞き手・吉川潮

▽本名・野澤司郎。1946(昭和21)年3月17日生まれ。茨城県下館町(現・筑西市)出身。17歳で上京。20歳からプロのマジシャンとして活動開始。現在はマギー一門の領袖として多くの弟子を抱える。日本奇術協会相談役。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 2

    愛子さまが8月に伊勢神宮「式年遷宮」視察へ 将来は「祭主」を継ぐ可能性も

  3. 3

    検察組織は落ちるところまで落ちた 東大法卒の「特捜部エース」が“ヒモ”とは…世の中真っ暗闇

  4. 4

    三山凌輝「裏切り愛」でも愛娘・趣里に離婚を勧められない水谷豊&伊藤蘭の悲痛

  5. 5

    眞鍋かをり「愛子天皇待望論」は“陰謀論”発言が波紋…高学歴タレントコメンテーター生き残りの厳しい現状

  1. 6

    「ブルーカラー・ビリオネア」には到底なれない…60代の元ブルーカラーは今無職

  2. 7

    来春の統一地方選の争点は「皇室典範」再改正で決まり 高市内閣支持率急落で野党にも一筋の光明

  3. 8

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  4. 9

    一番驚いているのは自民に入れた有権者 「数の力」をなぜ、こんなバカげたことばかりに使うのか

  5. 10

    今夏の専大松戸の継投策が「エース→2番手」ではなく「2番手→エース」の理由…いざ千葉県大会決勝へ