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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

アンナの離婚計画 離婚認めない父・梅宮辰夫を動かした策

公開日: 更新日:

「梅宮さんは娘可愛さのあまり自身のお金まで羽賀(研二)にだまされるなど恥をかいた。ようやく結婚にこぎつけ披露宴をして初孫まで誕生したのに、離婚となれば、また俺の恥であり梅宮家の恥」

 夫婦不仲の話は梅宮家の秘密事項になり、内密のうちに事を解決しようとしていた。しかし、内々で解決できるほど簡単なものではなかった。アンナは度重なる夫の嘘などで、不信感が増していた。青年実業家の触れ込みも結婚当初は無職。辰夫氏は娘婿のために奔走した。自身がプロデュースした「漬物屋」など顔の広さで就職先を探し回った。「娘のためならなんでもする人なんです」とこれまでやってきた人だが、就職先は見つからなかった。

 父親のプライドのために離婚回避は無理があった。ならば、隠して変な形で報じられるより、事実を週刊誌でさらけ出すことのほうが得策だった。「羽賀に続いてまたアンナは」と一時的にアンナと父親は矢面に立たされるが、それは一時的な恥。「子供が父親のことを知らないうちに別れるほうがベスト」という将来を見越した案だった。父親も離婚を回避させるより、苦渋の決断で離婚させるほうが恥は小さくて済む。こうして「離婚へ」と記事にした。

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