角川博さんと西城秀樹さん“お好み焼き屋”レア写真の思い出

公開日: 更新日:

「この写真を見ると青春時代を思い出す」

 今年デビュー45周年を迎えた角川博さん(66)にとって、2年前に亡くなった西城秀樹さんは同郷で同じ事務所所属の兄弟のような存在。この写真はお互いに多忙な中、原宿でお好み焼きの店をやっていた西城さんと撮ったレアな一枚!

 ◇  ◇  ◇

 僕と秀樹さんは同じ広島生まれ、所属した事務所もレコード会社も一緒でした。それだけでも珍しいのに、さらにスカウトしてくれた人も一緒だった。プロダクションには秀樹さんの妹といわれた河合奈保子や石川秀美、岩崎宏美もいてとても活気のあった時代です。

 秀樹さんは新ご三家の一人として、超売れっ子のガンガンのアイドルでした。当時、原宿のパレフランスを入ったところにあるビルの地下に「MOMIJI HOUSE」というお好み焼きの店をやっていて結構、はやっていました。3、4年くらいやったのかな。そのうち忙しくなって僕らをスカウトしてくれた藤本好一さんが引き継ぎました。藤本さんは寺内タケシとブルージーンズで活躍した人です。

 僕は秀樹さんの2つ上だけど、デビューは4年遅い1976年。デビューして「嘘でもいいの」で新人賞を受賞、お互い寝る間もないほど忙しい時期でした。週刊誌が「われら広島仲間」みたいな企画で取り上げてくれるというので、秀樹さんの店で宣伝も兼ねて取材してもらった。これはその時の写真です。僕はお好み焼きが好きで作るのも得意。取材というので秀樹さんも作って、2人で一緒に食べました。

 彼はアイドルでも、男っぽい性格でね。バラエティー番組でおどけてみせたりするでしょう。その頃合いがよかった。同じ事務所だから、いわば兄弟みたいなもの。あれこれしゃべらなくてもわかりあえた間柄です。

 残念だったのは病気をしたことです。脳梗塞で3回も倒れたから。最初は軽かった。ひどかったのは公演先の韓国で倒れた2回目かな。元気な秀樹さんだから周りに弱みを見せたくないし、再びステージに立つため、ご家族に支えられながらリハビリをやって頑張っていたようです。11年に倒れた時には右半身の麻痺と言語障害が残ったから、つらかったと思います。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  1. 6

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  2. 7

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 8

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも