岸部四郎さんは「お酒を飲む人もカラオケも全部嫌い」と

公開日: 更新日:

 それでも、20代の頃は森本レオや小倉一郎、下條アトムら同世代が飲み仲間だった。演劇論、映画論を交わす森本らを冷めた目で見ながら、岸部はコーラで付き合った。下戸同士ということで親しくさせてもらったのは大先輩の植木等で、生前、植木が通っていた秘密の料亭に何度か連れていってもらった。

「お酒は飲みませんから『水で酔う』なんて言っていたくらいで」

「ルックルックこんにちは」では13年間、司会を務めた。しかし、タレントのスキャンダルを取り上げるワイドショーMCの岸部が最初の妻との離婚を皮切りにヤミ金に借金して自己破産、番組降板、その後の雲隠れ騒動とスキャンダルの宝庫になった。再婚相手の急死後は本人が脳出血、糖尿病、不整脈と病気のデパート状態になった。

 インタビューの見出しは「ボクはお酒も酒席も飲む人もカラオケも全部嫌いなんです」。岸部はどんな型、枠にも収まらない稀有なタレントだった。

(峯田淳/日刊ゲンダイ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  3. 3

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 8

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?