著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ジャルジャルのネタ作りは“癖”毎日の積み重ねで掴んだ優勝

公開日: 更新日:

 ネタを作り続けることをいわば「癖」にしてしまったところにジャルジャルの凄さがあると思います。YouTubeに毎日新作コントをアップし続けられるのもこのおかげ。常にハイクオリティーなネタを作れればそれに越したことはありませんが、現実はやはり厳しく、次から次へとそういうネタはできません。それだけに、毎日の積み重ねが自分たちの「引き出し」になっていくので、筋トレのようにいかに持続するかが重要になってきます。

「M―1」や「キングオブコント」の決勝前、私は自分の教え子たちに「力を出し切って、ていねいに、ていねいに」とガラケーからメールを送ります。福徳君は9月12日に結婚したばかりなので「結婚した記念になるように」と付け加えました。彼らも毎回一生懸命ですが、奥さんの存在はきっと大きなモチベーションになっていたことでしょう。

 コンテストものは“運”と“めぐり合わせ”がキモ。どれだけいいネタを作っても、対戦相手が上回れば負けることもある。13回挑戦し続けて、やっと追い風が吹いたとき、乗りこなせるだけの引き出しを準備していたから、“無冠”だったジャルジャルは運を乗りこなせたんだと思います。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が