劇場内からすすり泣く声…アニメ映画「鬼滅の刃」鑑賞ルポ

公開日: 更新日:

 真っ暗な劇場内からすすり泣く声。トイレを我慢できなくなった幼子を抱え、上映中に席を立つ若い母親――。16日に公開され、話題となっているアニメ「鬼滅の刃」(集英社、吾峠呼世晴)の映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」。一体どこが多くの人を引き付けるのか。日刊ゲンダイの中年記者が劇場に足を運んだ。

 10月25日。都内の大型劇場。記者がまず驚いたのは上映回数の多さだった。上映開始の時刻は午前8時15分から午後9時15分まであり、4つの上映室で「鬼滅ー」を計25回も流していたからだ。朝、ネットで座席を予約したのだが、すでに午前中分は満席。午後4時以降の上映回で数席が残っているほど。公開から10日近く経つが、まだまだ人気は衰えていないらしい。

 入場アナウンスとともに家族やカップルが長い列を作る。一人で見に来ている若い女性もチラホラ。新型コロナ対策のために一人ずつ体温を測って部屋に進むのだが、200人~300人ほど入る劇場内は隣同士で座席の間隔を空けることもなかった。日曜日だからなのか、小学生ぐらいの子供たちの姿が目立ち、始まる前から鳴き声を出したり、大声で叫んだり。熱気ムンムンの劇場内は「無限列車」ならぬ、久しぶりの「満員電車」のようだった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  5. 5

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  1. 6

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  2. 7

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?

  5. 10

    松本人志を口火に永野芽郁にフワちゃん…“やらかし芸能人”続々復活の11月 3人の間で地上波復帰レース勃発の奇観

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性