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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

日本人の命は軽い…トランプよ、お願いだから去ってくれ

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 冷戦の真っただ中、中国が64年に原爆実験し、日本中に「死の灰」混じりの雨が降り(我らは小学6年、死の雨の日には大人のデカい傘を差して登校したが)、やがて水爆も完成させ、米国ソ連の核独占は許さんと核大国を目指した頃、アメリカ国防総省が出した恐ろしい試算があった。中国が弾道ミサイル100機と爆撃機150機を使い、日本の主要都市を攻撃したら1800万人が即死するという、日本外務省への提示だった。だから、中国に向けた核弾頭付き迎撃ミサイルを日本も配備したら、天空で核爆発は起きるが、死者は1200万人に抑えられるし、早期警戒機も配したら、900万人に減らせるから兵器を購入したらどうだというのだ。こんなデタラメな想定でアメリカと日本が秘密協議していたこと自体が恐ろしい。日本人の命など軽いものだ。日本人がいくら焼き殺されても数が減るならいいと、結局は自国の国益だけ考えてきたのが、ヤンキー国、アメリカだ。

 そんな国がもう少ししたら、次期大統領を決める。大統領の横でいつも控えてる軍人が核の発射命令装置の入ったカバンを持っている。酒か何かが脳に回って急に黙った大統領が「おい、ちょっと貸せ」と言い出したらどうするんだ。トランプよ、もう交代だ。お願いだから去ってくれ。

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