著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

音のライバル夏目千鶴子のモデル 関屋敏子の数奇な運命

公開日: 更新日:

 そのニュースを聞きつけたのが、「エール」では双浦環(柴咲コウ)の役名で登場する世界的オペラ歌手の三浦環だった。環は関屋家を訪れ、敏子を音楽の世界に勧誘。2人で共演すると、新聞各紙は「天才少女現る」と報じた。敏子がまだ11歳の時である。

■スカラ座のオーディションに一発で合格

 その後、敏子はイタリアに留学。向こうでもすぐに頭角を現す。同国最大のオペラ劇場スカラ座のオーディションに一発で合格。何回かチャレンジして、やっと合格するというのが当たり前だった。その実力は群を抜いていたのだ。主役の座を次々にゲット。師ともいえる三浦環に負けず劣らすの評価を海外でも得たのである。

 1929年25歳の時、敏子は凱旋帰国。翌年、日本初のオペラ「椿姫」が歌舞伎座(東京・銀座)で上演され、プリマドンナを務め大絶賛を浴びた。辛口で知られる作曲家・山田耕筰(「エール」では小山田耕三=志村けん)も、「彼女の歌を聴き、喜んだ。私一人の喜びではなく、音楽を愛する民衆の一人としてだ」と手放しで称賛した。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA構想外の藤浪晋太郎を拾いそうな「意外な2球団」 “瀕死の剛腕”にはこれだけの魅力

  2. 2

    水前寺清子(4)気をつけていることといったら、「自分の心と違うことは言わない」ぐらいかな

  3. 3

    伊原陵人の女性トラブル報道と関係が? 阪神の若手有望株を巡る“不可解な塩漬け”

  4. 4

    DeNA藤浪晋太郎はたった1勝なのになぜ? 年俸「5000万→8000万円」大幅増のタネ明かし

  5. 5

    トランプ大統領がハシゴ外し! 高市首相“押しかけ外交”の赤っ恥…「中国は大戦時の同盟国」発言で面目丸潰れ

  1. 6

    藤島ジュリー景子氏「復権の宴」と、「死ぬほど悔しい」と今もむせび泣くジャニー喜多川氏性加害被害者の肉声

  2. 7

    『ペイパーバック・ライター』60年前の日本との実力差を感じる凝った機材セッティング

  3. 8

    錦野旦さん(1)勝新太郎さんに言われた「まねぶ」、ゴルフでもそれが大事だと思っています

  4. 9

    デカすぎた“ゾンビたばこショック”の余波…広島は左右エース&4番がそろってFA流出危機

  5. 10

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ