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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

憎まれ役の山田耕筰は志村けんさんの笑顔で最後に救われた

公開日: 更新日:

■実は山田も福島人脈の一人

「エール」のテーマの大きなひとつが東日本大震災で疲弊したままの福島復興支援。盛り上げ役としては福島三羽ガラスの古関裕而(ドラマでは古山裕一=窪田)、野村俊夫(村野鉄男=中村)、伊藤久男(佐藤久志=山崎)の3人が中心だが、実は山田耕筰も福島人脈の一人。東京生まれの東京育ちとなっているが、幼少の一時期、福島市で暮らしていた。元々、山田の両親は福島藩士の家柄。父は福島藩の飛び地である三河(現愛知県刈谷市ほか)で藩医を務める家系。母は藩の馬術指南役の家系だった。

 数多くの福島県人が登場した「エール」だが、思惑通りにはなかなか復興支援につながっていない。コロナ禍の中で、ドラマに合わせ企画されたイベントも、中止や縮小が余儀なくされている。とても残念といわざるをえないが、福島から音楽界にこれだけの人材を輩出してきた事実がクローズアップされたのは大きい。誇りを取り戻し、地元に帰ろうという人が増えればと切に願う。

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