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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

志村けんさん25話ぶり登場 山田耕筰と山根銀二の戦犯論争

公開日: 更新日:

 第15週で古山裕一(窪田正孝)、村野鉄男(中村蒼)、佐藤久志(山崎育三郎)の福島三羽ガラスが初めて揃い踏みして挑んだ曲「暁に祈る」が完成。9月28日からの第16週では、ついに太平洋戦争に突入する。

 さて、第15週で一番印象に残ったのはやはり、第73話(9月23日)の志村けんではないだろうか。回想シーンを除けば、第48話(6月3日)以来、25話ぶりの登場である。

 志村が演じる小山田耕三の部屋に松田大佐(野添義弘)が訪ねてくる。小山田は「私の人生をこの日本国に捧げる覚悟です」と松田と固い握手を交わす。わずか1分ほどの出演ながら、その存在感は抜群。3月29日に亡くなってから、すでに半年が経とうとしているとは思えないほど、鮮烈な印象を残した。

 今回注目するのは、小山田のモデルである日本音楽界の重鎮、山田耕筰。太平洋戦争が終わって4カ月が経った頃、音楽評論家の山根銀二と激しい戦犯論争を繰り広げた一件を取り上げてみたい。山田より20歳若い山根はベートーベン研究で知られ、新聞各紙で音楽批評を担当していた。この山根は毒舌家としても知られていた。

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