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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

志村けんが27日に再登場 古関裕而と山田耕筰の本当の関係

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスによって通常進行が中断している「エール」の再放送シリーズも7月16日から第4週に入った。この週では、伯父が頭取を務める銀行でうだつが上がらない日々を送っていた主人公・古山裕一(窪田正孝)が国際作曲コンクールに挑戦。見事、2等に入選する。

 古山のモデルの古関裕而も実際に、ロンドンのチェスター楽譜出版社が開催したコンクールに応募。舞踊組曲「竹取物語」を含む作品5曲すべてが2等を獲得している。福島の地方紙2紙がこの快挙を古関の顔写真付きで「世界的に認められた一無名青年の曲」と大きく報道。古関は一躍、時の人となった。

 古関の音楽の才を見いだしたのは小学校の恩師、遠藤喜美治(ドラマでは藤堂清晴=森山直太朗)という担任教諭だったが、そこから舞踊組曲を作るまでになるには、相当な飛躍がある。竹取物語は8つの舞曲から構成される壮大な組曲である。音楽学校など、専門の機関で学ぶことのなかった古関は、どうやって才能を開花させたのだろうか。

 すべて独学だった。小学校高学年のころから本屋で楽譜を次々に購入。母が買ってくれた卓上ピアノやハーモニカで演奏。小学校を卒業するころには、楽譜を見るだけで、そのメロディーを頭の中で再現できるようになっていた。

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