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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

メリーさんの知り合いという“黒幕”K氏の眼光は鋭かった

公開日: 更新日:

ジャニーズのルーツ編(18)

 ジャニー喜多川氏のセクハラ追及キャンペーンが「週刊文春」で始まった。間もなくして旧知の間柄で、各プロダクションの顧問を務める川又誠矢氏から「ある人に会ってもらいたい」という連絡があり、意図を聞いた。

「メリー(喜多川)さんと古くからの知り合いのKさんという人で、連載について話を聞きたいと頼まれた。あくまでもお願い。それ以上はない」という旨だった。相手の名前に聞き覚えがあった。

 政財界から芸能界まで「黒幕」と呼ばれていると耳にしたことのある人物。ジャニーズ事務所と関わりのあることがにわかに結びつかない。返事を躊躇しているのを察知したのだろう。「会うとわかるけど、話のわかる面白い人だから。食事でもしよう」と言ってきた。

 赤坂近くにあったしゃぶしゃぶ屋の個室を指定された。当日、用事があり20分ほど遅れて店に着いた。店の前に黒の大型国産車が停車している。外で立っていた丸刈りの黒スーツの若い男性を見てくだんのK氏の車とわかった。個室に入ると、仲介の川又氏がK氏の横に移り、私はK氏の正面に座った。

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