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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

韓国ドラマは国内視聴率よりネット配信で世界を相手に競う

公開日: 更新日:

 今年1月、韓国ドラマ「冬のソナタ」がリアルタイム検索語にランキング入りした。昨年からの「愛の不時着」「梨泰院クラス」といった韓国ドラマの人気を受けて再放送されたためだ。

「冬ソナ」当時の韓国ドラマと、今ネットフリックスで配信されている韓国ドラマはまったくの別モノと言ってもいい。当時は出生の秘密や交通事故、記憶喪失、ドロドロの愛憎劇が定番で、視聴者の意向によって最終話のあらすじが変更されることも珍しくなかった。高視聴率なら放送回数も延長され、当初50話の予定だった時代劇が150話になったことも。復讐劇だったのに、放送回数の延長により、途中からホームコメディーになったドラマもある。 

 当然、撮影スケジュールもタイトで、ドラマの終盤は出演者もスタッフも不眠不休。しかも映像には音声マイクやスタッフが見切れていたりして、ドラマのクオリティーは高いとは言えなかった。それでも当時はまだ地上波のチャンネルが3局と少なく、日本でも放送された「宮廷女官チャングムの誓い」は55・5%、「朱蒙」は51・9%という視聴率を叩き出した。

■気がつけば“コンテンツ大国”に

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