「青天を衝け」平岡円四郎ロス 堤真一“退場”にがっかり

公開日: 更新日:

 NHK大河ドラマ「青天を衝け」の“平岡円四郎ロス”が広がりそうである。一橋慶喜(草彅剛)の腹心で、志士気取りの跳ねっ返りの渋沢栄一(吉沢亮)をあえて召し抱える太っ腹の家老並を堤真一が好演しているが、30日の放送で暗殺されてしまうのだ。

「吉沢の一本調子の芝居を、父親役の小林薫、草彅、そして堤がカバーしているのですが、なかでも、堤の平岡は伝法で偉ぶらない魅力的なキャラで、ドラマ全体を明るくにぎやかにしています。女房の元売れっ子芸者・やす(木村佳乃)とのコントのような掛け合いは、『大河のお笑い担当か』なんて、番組ホームページでも好評なんです。そんなすてきな平岡が殺されてしまう」(放送作家)

 慶喜が攘夷に踏み切らないのは、平岡が開国論を吹き込んでいるからだと勘繰った水戸藩士数人に、京都の町奉行所与力長屋を出たところで襲われ、護衛の川村恵十郎(波岡一喜)らと反撃するが、致命傷を負って絶命する。慶喜は血だらけの遺体を抱き上げ、「尽未来際(未来永劫)どこまでも供をすると申したではないか」と人目もはばからず大泣き。しかし、平岡に命じられて、関東で一橋家に仕える家来集めに奔走している渋沢は、恩人の死をまだ知らない――というのが第16回だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ