著者のコラム一覧
ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

6.29は下村記念日?下村博文氏も甘利明氏もそろって説明責任を果たすべき!

公開日: 更新日:

 6月29日は何の日か。佃煮の日であり、星の王子さまの日でもあるらしい。

 しかし尾張おっぺけペーさんのツイートによれば、あの自民党下村博文元文科大臣(現在は党政調会長)が、1回100万円を2回にわたり、計200万円の加計学園からのパーティー券購入があるにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載がない事実を記者から問われ、「2013年と14年、加計学園の秘書室長が下村事務所を訪れ、計11の個人・企業から預かってきた各100万円ずつを持参した。1人・1社20万円以下で、それぞれ領収書を渡した」と弁明した、それが4年前の昨日、6月29日だったらしいのだ。

 なぜ11という数字なのか。20万円以上のパーティー券購入は政治資金収支報告書に記載しなければならない。200万円を10で割れば20万円を超えてしまう。だから11以上で割らなければならないわけだ。

 当然記者は誰がいくらずつ出しているのか、領収書を書いたのだからわかるはずだ、それを教えて欲しいと食い下がる。というか、11の人や団体がバラバラに2年にわたって購入したのになぜ、ちょうど200万円になるのかも不思議だ。

 そして下村氏は、その場で「疑問があれば調査して、都議選が終わったら丁寧にお答えする」と言った。

 それがちょうど4年前の6月29日なのだ。

 ご存じの通りそれから都議選が終わっても下村氏からは何の説明もない。今や4年経って、次の都議選が始まろうとしている。

 ツイートのリプには「もしかして都議選が終わればって、この2回目の事じゃないの」とあって笑った。だったら記者にはこう聞いて欲しい。

「あれから4年経って2回目の都議選が終わりました。そろそろ結果を教えて下さい」と。

 まあ今まで誰も聞かなかったのだから、あまり期待は出来ないか。

「あまり」=甘利

 おう? 「あまり期待は」で思い出した。「あまり」=甘利。甘利さんもまだ説明していないではないか。

 あの「絵に描いたようなあっせん利得」と言われた、産廃問題のトラブル解決で業者から大臣室などで50万円を2回にわたって(なんでこういう金はみんな2回に分けるのか)100万円受け取った件。

 これも調査して説明すると約束した。だが直後に入院、なんと4カ月も国会を休み、その後何食わぬ顔で復帰、今や税制調査会長に納まっている。

 期せずして行政のデジタル化に向けて新組織をつくると下村氏が発表した。座長は甘利氏らしい。うん。そんなのいいから。2人で一緒に。まず説明しようか。

「あなたが説明すると言ったから、6月29日は下村記念日」

 みんな、何年経っても言い続けますよ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  1. 6

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  2. 7

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  3. 8

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  4. 9

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  5. 10

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情