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ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

6.29は下村記念日?下村博文氏も甘利明氏もそろって説明責任を果たすべき!

公開日: 更新日:

 6月29日は何の日か。佃煮の日であり、星の王子さまの日でもあるらしい。

 しかし尾張おっぺけペーさんのツイートによれば、あの自民党下村博文元文科大臣(現在は党政調会長)が、1回100万円を2回にわたり、計200万円の加計学園からのパーティー券購入があるにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載がない事実を記者から問われ、「2013年と14年、加計学園の秘書室長が下村事務所を訪れ、計11の個人・企業から預かってきた各100万円ずつを持参した。1人・1社20万円以下で、それぞれ領収書を渡した」と弁明した、それが4年前の昨日、6月29日だったらしいのだ。

 なぜ11という数字なのか。20万円以上のパーティー券購入は政治資金収支報告書に記載しなければならない。200万円を10で割れば20万円を超えてしまう。だから11以上で割らなければならないわけだ。

 当然記者は誰がいくらずつ出しているのか、領収書を書いたのだからわかるはずだ、それを教えて欲しいと食い下がる。というか、11の人や団体がバラバラに2年にわたって購入したのになぜ、ちょうど200万円になるのかも不思議だ。

 そして下村氏は、その場で「疑問があれば調査して、都議選が終わったら丁寧にお答えする」と言った。

 それがちょうど4年前の6月29日なのだ。

 ご存じの通りそれから都議選が終わっても下村氏からは何の説明もない。今や4年経って、次の都議選が始まろうとしている。

 ツイートのリプには「もしかして都議選が終わればって、この2回目の事じゃないの」とあって笑った。だったら記者にはこう聞いて欲しい。

「あれから4年経って2回目の都議選が終わりました。そろそろ結果を教えて下さい」と。

 まあ今まで誰も聞かなかったのだから、あまり期待は出来ないか。

「あまり」=甘利

 おう? 「あまり期待は」で思い出した。「あまり」=甘利。甘利さんもまだ説明していないではないか。

 あの「絵に描いたようなあっせん利得」と言われた、産廃問題のトラブル解決で業者から大臣室などで50万円を2回にわたって(なんでこういう金はみんな2回に分けるのか)100万円受け取った件。

 これも調査して説明すると約束した。だが直後に入院、なんと4カ月も国会を休み、その後何食わぬ顔で復帰、今や税制調査会長に納まっている。

 期せずして行政のデジタル化に向けて新組織をつくると下村氏が発表した。座長は甘利氏らしい。うん。そんなのいいから。2人で一緒に。まず説明しようか。

「あなたが説明すると言ったから、6月29日は下村記念日」

 みんな、何年経っても言い続けますよ。

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