女性マジシャンを育成「弟子が売れると、師匠が偉く思われるんです」

公開日: 更新日:

 平成12年ごろから、伸は女性マジシャンの育成を始めた。

「まず、オーディションをしました。その際、マジックの心得がある子はあえて落として、ダンスが得意とか、歌がうまいとか、華があるとか、タレント性を重視して採りました。マニアックなマジシャンでなく、エンターテイナーを育てたかったからです」

 マジックは初歩から教えたわけだ。

「そんなに難しくないネタから教えるので、すぐに覚えます。欲が出てきたのを見計らって、難しいネタを教えるようにしました。それぞれが力をつけてきたところで、『魔女軍団スティファニー』というユニットを結成したわけです。スティファニーというのは、アメリカ人女性に多い名前で、日本で言えば花子さんですか」

 ユニットの公演は、マジックミュージカル「魔女伝説」というタイトルで催し、伸と若い女性マジシャンの共演は評判を呼んだ。そのユニットから、マジックジェミー、瞳ナナ、小泉ポロンらが育ち、現在は独り立ちして活躍している。

「瞳ナナは、マニプレーションの世界大会に挑戦して、4位に入賞するくらい成長しました。彼女たちがテレビに出たりすると、僕の知人に、『お弟子さんを見ましたよ』と言われる。つまり、弟子が売れると、師匠が偉く思われるんです。僕がイリュージョンで注目されだした頃、マキ先生の機嫌がよかった理由がわかりました。先生も、『お弟子さんをテレビで見ました』と言われたんでしょうね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗