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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

国民的人気バンド・スピッツの夢とは…「新宿ロフトのステージに立つのが夢だった」

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 これがロフトの始まりとなった。どんなに店を増やしても「雑多な音楽と雑多な表現者が過激に活動する拠点にしたい」「音楽のジャンルに貴賤なし」という気持ちは変わらなかった。

 放浪の旅に出たのは当時、第三世界で独立運動の機運が高まり、もともと大好きな「革命」の気配が横溢していたから。

 新宿ロフトのあった西新宿が再開発されることになり、立ち退き問題が裁判にまで発展した。

 91年に帰国して「下北沢シェルター」をオープンした。先行きが不透明な新宿ロフトの「避難場所」という意味合いを込めて命名した。結局、新宿ロフトのオーナー会社がバブル崩壊でトンでしまい、新拠点を探すことになった。世界で一番スリリングな街・歌舞伎町に移転。99年4月にリニューアルオープンした。

 世界をウロついていた時期に尾崎豊、ブルーハーツ、スピッツ、X JAPANといったバンドがブレークしたが、存在自体も知らなかった。カウンター・カルチャーとしてのロックは廃れてしまい、ライブハウスは健全な少年少女たちの「仲良しこよしの歌声喫茶みたい」になっていた。

 そうそうスピッツ!

「新宿ロフトのステージに立つのが夢だった」「日本で一番ロックを感じられる場所だった」と話していた彼らが、国民的人気バンドに育ったことをうれしく思う。

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