著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

飲み会至上主義芸人にとってはツラい毎日が続きます

公開日: 更新日:

 緊急事態宣言が解除され少しずつ日常を取り戻している今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。落語の仕事も客数を半分に制限しているところがまだ多いものの、コロナ前の3割ぐらい仕事が戻ってきた感じです。

 まぁこの3割というのは何となくの感覚でして、一昨年と比べれば去年がほぼゼロで今年はそれよりマシとはいえ、すでに一昨年の仕事量がどのぐらいだったか思い出せないくらいに体はなまりきってます。夕食を考えても一昨年までは家で夕食を食べる回数が年間20回くらいで、それ以外はほぼ外で飲んでいたんですが、去年今年は逆に年間20回くらいしか飲みに行けず、残りは家ごはんとまるっきり逆転しました。芸人同士でワイワイやったり社長を取り巻いてワーワーやりながらネタを仕入れて、それをまたよそでしゃべるスタイルの飲み会至上主義芸人にとってはツラい毎日が続き、さらに週4で4時間しゃべっているラジオもネタに困ってます。

 そして最も困るのが毎日家に帰れることを妻に知られてしまったことです。不要不急の夜の会食はこの世に存在しないことが知られてしまったのです。仕事の打ち合わせが昼間にできることも、酒席を介して懇親を深めなくても仕事やギャラに影響がないことを知られてしまったのです。さらに趣味の野球サッカー観戦も行かずにテレビで我慢できることを知られてしまったんです。これは由々しき問題です。結構自由にやってきたつもりの私でさえこれなんですからアフターコロナに行動を制限される殿方は相当いるはずです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった