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井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

滝川クリステルの炎上に見る「妬み」と「俺様正義感」が生んだ独善的なハラスメント

公開日: 更新日:

「再放送だけでいい」というのは、さらにたちが悪い。タレントなどの演者やテレビ局の制作スタッフとて、新規の仕事をしなければ収入がなくなってしまう。所属事務所やスタッフが在籍する会社も売り上げゼロ。マネジャーなど周囲の人まで含めて無収入で構わないと放言するのは、いくらなんでも上から目線が過ぎる。単なる独善的なハラスメントでしかない。

 弱っている本人に寄り添わず、周囲の環境だけを妬んで誹謗し中傷する。上っ面だけを見て正論もどきの愚にもつかない私見を押し付け、背景にあるものまで思いが至らず、横着をして同調圧力を振りかざす。

 妬めばこそ、身勝手な個人的見解を尺度にして無遠慮に炎上させると考えれば、妬みと俺様正義感とは表裏一体、不可分の「炎上のための基本エネルギー」だと言えなくはないか。

 妬みがベースとなり、俺様正義感を押し付けられた一例を挙げよう。3月と6月に炎上した滝川クリステル(44)だ。

 昨秋、夫の小泉進次郎(40)と愛犬とともに、子ども連れで22時ごろまで出歩き、「0歳児を連れ歩く時間ではない」と集中砲火を浴びた滝川。愛犬の小用を3回も始末しなかったことへも非難が集まった。

 早寝早起きをしつけるのはもう少し先の話で、その家庭なりの事情もあるから余計なお世話の典型だろうが、今回もまた子育てに関わる部分で立て続けに炎上したのだった。(つづく)

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