荒井さち重
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荒井さち重昭和歌謡歌手

1969年、千葉県生まれ。元東映社員。松田聖子、中森明菜、小泉今日子ら70、80年代のヒット曲を中心にライブ活動を展開。抱腹絶倒のステージから「女きみまろ」と呼ばれている。

“絶対無理”なんて言われたら「だったらやってやろう」って

公開日: 更新日:

「20代の頃にニューヨークでレッスンを受けたというだけで、まったく人脈がなかったのですが、自作のDVDを片手にライブハウスへの飛び込み営業をしました。英語も話せないのに(笑い)」

 この無謀な挑戦は失敗の連続だった。けんもほろろに追い返されることもしばしば。ピンチを救ったのが、逆に現地の日本人会で言われた「絶対無理」の一言だった。

「『絶対無理』なんて言われたら、『だったらやってやろう』ってなりませんか。そんなの私だけですか?」

 その天性の明るさが仲間を引き寄せ、協力者が次々に現れる。敬老会のボランティアランチ会で昭和歌謡ショーを開催したことが地元紙に掲載され、ライブハウスで歌うチャンスを得ることになった。「絶対無理」と言っていた担当者もフェイスブックで活躍を知り、翌年にはライブのブッキングを申し出てくれるようになったのだという。

 昨年はコロナの影響で中止になったが、それまでは毎年、現地邦人向けにニューヨークとロスでの歌謡ライブを開催してきた。また、「80年代アイドル大特集な夜」と題したライブを「荻窪ルースター」で行い、オンステージをマイルス・デイビスの4デイズ・ライブで伝説の「目黒ブルースアレイジャパン」で開催するなど、アイドル歌手街道をまっしぐらだ。

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