著者のコラム一覧
コトブキツカサ映画パーソナリティー

1973年、静岡県生まれ。映画パーソナリティー&映画心理カウンセラー。有働由美子、マツコ・デラックスと同じナチュラルエイトに所属。ハリウッドのエピソードから心理まで多角的に作品を網羅。水道橋博士も信頼を寄せる映画専門家。

林家三平様へ「宮本から君へ」を…言い訳の人生なんて意味がない

公開日: 更新日:

 昨年末「笑点」のレギュラー出演を降板された三平師匠。昭和の爆笑王・林家三平の次男として生まれ、2002年に真打ちに昇進。私生活では「水戸黄門」で共演した女優の国分佐智子さんと結婚。公私ともに順調に思えたのですが……。本人は芸の幅を広げるための卒業とし、ラジオでは“ご子息への影響を鑑みた上での降板”と語っていますが、大先輩の鶴光師匠や円楽師匠の辛口コメントを聞くと、実質的には番組側からのクビ宣告であろうことがうかがえます。

 そんな林家三平師匠に処方したい映画は、生きることに不器用な主人公・宮本(池松壮亮)と靖子(蒼井優)の純愛を描いた「宮本から君へ」という作品です。宮本は靖子と出会ったことで運命が変わり「この女は特別だ。中野靖子は俺が守る!」と宣言。2人の前に立ちはだかるさまざまな障害を宮本はボロボロになりながらも突進。人生負けたままでは終われないと宮本は強い決意を胸に、ある人物に絶対に負けられない勝負を挑みます。

 番組卒業理由は“ご子息を守る”ためだそうですが、この作品を見れば、家族を守るとは何か? そして“言い訳の人生なんて意味がない”と思うはず。三平師匠は今まで、つまらない、空気が読めない、人の言うことを聞かないと批判されてきました。そして偉大なる父親に対するプレッシャーもあったかもしれません。しかし宮本の生きざまを自分の人生に投影し、ぜひ「笑点」のレギュラーとして復活してほしいと思います。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  1. 6

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  2. 7

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 8

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも