著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<169>田辺市の広報担当者が非公式に明かした 野崎さんに4000万円が振り込まれた経緯

公開日: 更新日:

 そして16年度の収支報告もされている、と説明しているが、これはウソである。収支報告ではオークワの土地を約4000万円で市が購入したことになっており、野崎幸助の名前は出てこない。そしてなぜ市が仲介する必要があるのかについての説明は一切なかった。

 市は相場の2~3倍の値段でオークワの代わりにドン・ファンの土地を購入し、優遇減税措置の“おまけ”まで付けてあげたのである。これを私なりに解釈してみたい。市は東山の土地に市役所を移転させる心づもりを持っていた。ここでいう市とは市長を代表とする上層部のことだが、それを認めることはないだろう。候補地は東山の他に2カ所あったが、これは東山を受からせるためのダミーであったと考えられる。3カ所を比較して「東山が交通の便がいい」「東山が津波の被害は受けない」「他の候補地に比べて東山が勝っている」と結論付けるシナリオはできていたと推測できるのだ。

 移転計画は、オーシティの土地・建物を市が購入し、建物の土台を残して新庁舎に衣替えするというものである。ただし16年の段階では議会の承認が得られていないので、表立って動くことはできない。そこで道路拡張を隠れみのにしてドン・ファンの土地も含めて賃貸部分もあった駐車場の土地を事前に全てオークワに買い取らせて合筆させたのち、市が購入した形になった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲