追悼・藤子不二雄Ⓐさん 名作「プロゴルファー猿」の秘技“旗つつみ”誕生秘話

公開日: 更新日:

 漫画「笑ゥせぇるすまん」「オバケのQ太郎」など数々の名作で知られる漫画家の藤子不二雄Ⓐさん(本名・安孫子素雄)が7日、川崎市内の自宅で死去した。享年88。

 漫画界のレジェンド的な存在ながら気さくな人柄でも知られ、「70歳を過ぎても漫画家仲間や出版社の編集者らを交えてゴルフ、麻雀、酒とワイワイやるのが好きな方でした。よく仕事は小学館、遊びは講談社なんて言ってました」(出版関係者)。

「プロゴルファー猿」の作者だけにゴルフも玄人はだし。漫画に出てくる猿の秘技「旗つつみ」や「岩返し」は自らのプレーに着想を得たそうで、かつて日刊ゲンダイのインタビューでは「東京よみうりCCの11番ショートホール。風の強い日で、5Iで打った球が一瞬消えて、『どこへ行ったか』と思ったら次の瞬間、旗に絡まって落ちてカップイン。“これは使えるなぁ~”と思いましたね」と秘話を明かしていた。

銀座のバーでは「“はい、ハットリくん」

 また、銀座界隈では“顔”で、「文壇バーの『魔里』や『桃宵』などで飲んでいる時にたまたま隣り合わせたファンから色紙にサインをお願いされても嫌な顔ひとつせず、“はい、ハットリくん”なんて言いながらサラサラとペンを走らせていました。あまりにサービスし過ぎだから店のママが止めてたものです」(マスコミ関係者)。

 子供から大人までみんなに愛された名漫画家が泉下の人となった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 5

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  1. 6

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  2. 7

    京成電鉄にのしかかるオリエンタルランド株の重荷…物言う株主の揺さぶりには抵抗も厳しい“お家事情”

  3. 8

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  4. 9

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  5. 10

    小泉進次郎農相がSNSで難クセ連発の理由…JA会長を名指しで晒し上げ連日大炎上